仮想通貨の中で最も時価総額の大きいビットコインは、これまで様々な将来の価格予想がされてきました。
ビットコインの価格変動は激しく、投資家やトレーダーにとって注目すべき銘柄の1つとなっています。
本記事では、ビットコインの過去3年間のチャートを読み解き、価格変動の背景や将来性について考察していきます。
直近3年間のビットコインチャートを分析
(CoinGecko:https://www.coingecko.com/en/coins/bitcoin 2020-2023)
上の画像は、直近3年間(2020年5月~2023年5月)のビットコインチャートです。
まず2020年5月から2021年5月までの1年間にかけて、非常に強い上昇相場だったことが分かります。
(CoinGecko:https://www.coingecko.com/en/coins/bitcoin 2020-2021)
2020年から2021年にかけて、仮想通貨市場全体が2017年以来のバブル相場となり、日本円にして100万円以下だったビットコインが600万円以上にまで上昇しました。
しかし急激に上げすぎたこともあり、2021年の年末に750万超えの最高値を付けた後は下落相場に入ります。
(CoinGecko:https://www.coingecko.com/en/coins/bitcoin 2021-2022)
2021年の最高値のあと、2022年にかけて綺麗な三尊天井(トリプルトップ)の形になっていることが分かります。この三尊天井の形は、相場の上昇が終了し、下降局面に入ることを示すとされます。
実際に2022年は仮想通貨の冬が来たと言われ、ビットコインをはじめ様々なアルトコインの価格が下落し、低調気味でした。
(CoinGecko:https://www.coingecko.com/en/coins/bitcoin 2023)
しかし2023年に入り、また非常に強い上昇を見せています。
2020年の上昇幅と比較し、もし2023年も同じように上昇するとすれば、ここから2倍の800万円台に達することも十分に可能性があり得そうです。
また、ビットコインの次の半減期が2024年4月ごろと予想されています。半減期後を見据えて強気相場継続となるか、それとも半減期後まで力を溜めるようなチャートになるか、世界中の投資家からも注目が集まっています。
ビットコインチャートの読み方
ビットコインの価格変動を把握するためには、チャートの読み方を知ることが必要です。
ビットコインのチャートには、例えば以下のような指標があります。
1.ローソク足チャート
値動きをローソク足で表したチャートで、高値・安値・始値・終値が一目でわかります。
経験豊かなトレーダーは、ローソク足のパターンから相場を読み取って戦略を立てる人も多くいます。
2.移動平均線
ある期間の平均価格をグラフ化した指標で、トレンドの傾向を把握するために用いられます。
短期の移動平均線と長期の移動平均線の動きを見ることで、ゴールデンクロスやデッドクロスなどといった相場の方向性の手掛かりを見つけることができます。
ビットコイン価格変動の背景
ビットコインの価格変動には、以下のような背景があります。
1.需要の増加
ビットコイン決済の普及や、ブロックチェーン技術を用いたサービスの普及により、需要が増加することで価格に影響を与えます。
2.ビットコインの半減期
ビットコイン半減期とは、ビットコインのマイニング報酬が半分になるイベントです。半減期は約4年間の周期で発生しており、ビットコインの供給量が半分になるため、価格にプラスの影響を与えると言われています。
3.各国の規制の動向
一部の国や地域で規制が強化されると、価格に影響を与えることがあります。これまでも主要国にて規制のニュースがあると、仮想通貨全体の価格が下落する傾向が見られました。
4.ニュースやイベント
ビットコイン関連のニュースやイベントが報じられると、価格に変動が生じることがあります。また、株や為替といった金融市場に関するニュース、米国雇用統計などもビットコインの相場に影響を与えると言われています。
まとめ
ビットコインは現在では主要な資産クラスの一つとなっており、金や株式などと同様にポートフォリオの一部として検討されることが多くなってきています。
一方で、ビットコインがまだ新しい資産クラスであり、今後も激しい変動が予想されることから、保守的な投資家には向かないという意見もあります。
ビットコインの価格チャートは、市場の動向や需要の変化によって大きく影響を受けます。直近3年間のチャートを見てもわかるように、上昇幅も下落幅も非常に大きいものです。投資する際には、注意点を踏まえてリスク管理を行い、投資判断を行うことが重要です。
また、ビットコインチャートの読み方や価格変動の背景を理解し、将来性についての情報収集を行うことが肝心です。