NEM(New Economy Movement)は、ブロックチェーン技術を基盤とした新たな経済システムを提案する暗号通貨プロジェクトです。
そんなNEMは、その進化を遂げたブロックチェーンプラットフォームとして、新たに「シンボル(Symbol)」を導入しました。
本記事では、NEMのシンボル(Symbol)の誕生した背景や特徴、そして新しく発行された通貨XYMについて解説します。
シンボル(Symbol)の誕生した背景
(参照元:https://docs.symbol.dev/ja/)
シンボル(Symbol)はNEMのアップデートにより、新たなブロックチェーンプラットフォームとして設計されました。
NEMの大型アップデートは「カタパルト」という名称で、2018年以前よりブロックチェーン界隈の中でも期待が高まっていました。
誕生する新たなブロックチェーンプラットフォームの名称も「カタパルト」の予定だったようですが、途中で「シンボル(Symbol)」の名称となったようです。
2021年に待望のアップデートが実施され、NEMの新たなプラットフォームであるシンボル(Symbol)が誕生しました。
シンボルの特徴と機能性 - モザイクとアグリゲートトランザクション
シンボル(Symbol)は従来のNEMの機能性を進化させ、より洗練されたエコシステムを実現しました。高いスケーラビリティ、セキュリティ、そして柔軟性を備えた先進的なソリューションを提供しています。
シンボルの重要な機能性の一つが「モザイク(Mosaic)」です。
モザイクは、独自のトークンやデジタルアセットを作成し、ブロックチェーン上で独自のルールや特性を持たせることができます。
これにより、企業や個人は自身の資産やトークンを効果的に管理し、独自の経済システムを構築することができます。
また、シンボルは「アグリゲートトランザクション(Aggregate Transaction)」という機能も提供します。
これは、複数のトランザクションをグループ化して一括処理することができる機能であり、複雑なトランザクションを簡素化し、ネットワークの効率性を向上させます。
アグリゲートトランザクションは、取引の信頼性とセキュリティを高めるために重要な役割を果たします。
シンボルの新通貨Symbol(XYM)について
シンボル(Symbol)がメインネットをローンチした2021年に、新たな通貨である「Symbol(XYM)」が成立しました。
これによって、元々あった「NEM(XEM)」と新しい「Symbol(XYM)」の二種類の通貨が存在することとなりました。
また、NEM(XEM)の保有者に対して新しくSymbol(XYM)が1:1の比率でエアドロップされることが発表され、盛り上がりを見せました。
Symbol(XYM)はエアドロップされた後、日本の取引所を含めて多くの取引所に上場し、取引が可能になりました。
(参照元:https://coinmarketcap.com/ja/currencies/symbol/)
上の画像はSymbol(XYM)の上場後から現在までのチャートです。
Symbol(XYM)は上場後すぐの2021年3月25日に75円の高値を付けました。その後に価格は下落基調で、現在では1XYM=4円程度の価格帯になっています。
上場時は話題性を加味されての価格だったように思われますが、今後価格が回復していくのかどうかは、NEMプロジェクト全体の進行度を見極めながら判断していく必要がありそうです。
まとめ
NEMのシンボル(Symbol)は、NEMの進化とパワフルな機能性を体現したブロックチェーンプラットフォームです。
モザイクやアグリゲートトランザクションなどの重要な機能を備え、さまざまな業界やビジネスに多くの利点をもたらします。
シンボルの利点と将来性は非常に高く、ブロックチェーン技術の進歩と新たな経済モデルの創造において重要な存在となるでしょう。
仮想通貨Symbol(XYM)は取引所CoinExでも売買が可能な通貨です。NEMのシンボルに興味を持った方は、ぜひチャートも含め今後の動向をチェックしておきましょう。